気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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幽霊船 Lv.28

勇者一行はロマリア湾内を彷徨う幽霊船を目の前に船を止めた。
「うわぁ…見るからに幽霊船だ…」
「幽霊船だからな」
「………」
船の周りに黒い霧が掛かっているのか、その姿がより不気味に見える。どんどん近付いてくる幽霊船に、カイの顔が強張った。
「何だ、怖いのか、坊や?」
「こ、怖くないですよ。ただ、苦手なのです」
「……ま、頑張んな」
引き攣るカイを置いて、先にソルが横に付けた幽霊船に乗り移った。
「くっ、神よ。これもあなたの与え給うた試練ですか」
薄情な勇者の後を追い、意を決してカイも幽霊船に乗り移ったのだった。怖いモンスターが出てくる訳でもなく、レベルも十分に高い。それほど苦労する事はないのだが、カイは波で木が軋む音にも過剰に反応していた。
「ビビリ過ぎだぜ、坊や。何も出やしねェ、怖がるな」
「ひ、人魂が……。それに、誰かがこっちを見てる」
「気のせいだ。気にするな」
「………うぅ」
ソルの後ろ髪を掴んでおっかなびっくり歩く姿は、とても勇者の右腕とは思えない。だが、―――
「ひひひっ…。幽霊船には屍が相応しかろう。お前も死ぬがいい!」
見つけたモンスターに話しかけると、強制的に戦闘に突入。ミニデーモンが一匹現れた。
「行きますよ!」
雷の杖を握り締めて、カイがその俊足を飛ばして先制攻撃を仕掛けた。亡霊は苦手だが、モンスターは平気らしい。苦笑を零しながらソルも武器を草薙の剣に持ち替え、地を蹴ったのだった。そうしてミニデーモンをやっつけて、船内をくまなく探していると、船尾で人を発見した。
「おや?あなたは亡霊ではなさそうだ。さてはあなたも財宝がお目当てですね?でも、この船にいるのは亡霊ばかり……参りましたよ」
「そうですね。こんな所、早く出るに限ります」
「おい、まだ下甲板を見てねェだろ。行くぞ」
「………ううぅ…はい」
まだ目当ての道具を手に入れていないのだ。カイは階段を降りて行くソルの後を渋々追った。下りた先の船尾で宝箱を見付けた。愛の思い出を手に入れた。
「さ、早く出ましょう」
「おいおい、まだ取ってねェ宝箱があるだろ。行くぞ」
「……こんな所の宝箱なんて…」
「サッサとしねェか、元盗賊」
宝探しのスペシャリストも亡霊は苦手なのだ。下の方が濃い霧が立ち込めカイの恐怖心を煽っている。宝箱を集めながら情報収集していると、オールを漕いでいる亡霊が、オリビアの恋人のエリックについて教えてくれた。
「おら人を殺しちまったでな。どんな死に方したって仕方ねぇって思うだよ。でも、そこにいたエリックって奴は無実の罪だったって…可哀想になぁ……」
前を見ると、身なりのいい青年が倒れている。この青年がエリックだ。
「オリビア…もう船が沈んでしまう…キミにはもう永遠に逢えなくなるんだね…。でも、僕は永遠に忘れないよ…キミとの愛の思い出を……せめてキミだけは…幸せに生きておくれ……」
息も絶え絶えの様子だ。介抱しようとしたカイだが、ある事に気が付いて足を止めた。
「………船が沈む…?この人って…いつの人ですか…?」
「坊や、何が言いたいのかは分かるが…落ち着け」
「もう既にし……」
「おら、出るぞ。付いて来い」
取るものは全て取った。もうここに用はない。今にも倒れそうなカイを引き摺り、ソルは階段を上がって足早に船に戻った。すると、我慢の限界だったのだろう。カイが倒れこんでしまった。
「やれやれ……ま、可愛げがあっていいがな…」
意識を手放したカイの額に口づけ、ソルは目を細めて笑った。


馬鹿だなぁ…;;
まぁ、こんなほのぼのも有りかと(笑)

ようやく終わりました…怒涛の一週間。
明日から7月です…早いなぁ…;;
ちょっと本腰入れて執筆作業に入らなくてはならない時期に掛かりましたね。
今月中に仕上げなくてはならないのですが、まだ三分の一も終わっていない状況です…。いや、五分の一にも満たないかも知れません。ひぇ―――;;
二つの物事を同時進行出来ない不器用者なので、今後日記が飛ぶ…かも知れません。
いや、言わなくてもバンバン飛んでるゲーム日記ですけどね…(笑)

さて、拍手して下さった方、有り難うございました!
元気の源ですvv
気合入れて、執筆活動に入ります!!

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