気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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イシス Lv.15

砂漠を抜けてようやく緑に辿り着いた一行は、早速水を探して歩いた。
「冷たい水はいかが?水は私達の宝ですわ」
広場で井戸の水を配る女性がいた。
「確かにここの水が枯れてしまったら、このオアシスも砂に埋もれてしまうだろうな」
「地殻変動か異常気象でも起こらない限り心配する事でもねェ。それより、水」
「あはは、よっぽど暑かったんだな。私が貰ってくるよ」
カイが水場へと向かい、ソルは日陰に入って一息吐いた。そこでは照りつける太陽を避けて涼む街の人々が、他愛のない会話をしていた。
「ここは砂漠の国、イシス。今は亡きファラオ王の作った国です」
ソルは国名を教えてくれた吟遊詩人の言葉に首を傾げた。
「ファラオが名前か?バグってんじゃねェだろうな…」
「バグ…??」
「いや、何でもねェ。じゃあな」
禁句を思わず零してしまい、ソルはそそくさと人気のいない所へ逃げ出す。適当に街を歩いていると、剣士が声を掛けてきた。
「この国を治めているのはとても美しい女王様だ。お主も女王様が見たくて遥々やって来たのだろう」
「ざけんな、誰がそんなモン目当てで鉄板焼きになんぞなるか」
暑さで気が立っているのだ。ソルは剣士を殴り倒したい衝動に駆られた。
「あ、いたいた。勝手に動き回らないでくれ。捜すのが大変じゃないか」
カイが水を持ってきた。すると、彼を見た剣士が口笛を吹いて、質の良くない笑みを浮かべた。それに気付いたソルは即座に駆られた衝動に従い、剣士を殴り倒した。驚いたのはカイだ。
「うわ―――っ!!馬鹿、何してる!!!」
「クックック、虫を叩いてやっただけだ」
「暑さでおかしくなったのか??ほら、水飲んで落ち着け!!」
水をソルに渡すと、カイは剣士の容態を診た。大きなコブが出来ているが、大事ではない。カイは日陰へ剣士を引き摺って行くと、柳眉を吊り上げてソルを睨んだ。
「全く!何を考えているんだ!!」
「大丈夫だ。ある程度の加減はしてやった」
「ある程度って何だ!手を上げる事自体間違っているんだ!」
「そうか。それより、女王の顔でも見に行くか。美人らしいぜ」
楽しそうな男に、一体何をしに来たのかと、カイは痛む頭を押さえた。
「セーブ取るついでだ」
「……そういう事にしておきます」
長い溜め息を吐くと、カイは後ろ髪を揺らして歩く男の後を追った。
城の中には多くの女官が働いていた。砂漠の国ゆえか、肌の露出が多いその姿に、カイは目のやり場に困っているようだった。一方ソルはそんな城内を見回し、口の端を上げて笑った。
「いい国だ」
「スケベ!」
「野郎なら当然だ」
「……もういい」
階段を上がり、一直線に女王の下へ向かった。
「皆が私を褒め称える。でも、ひと時の美しさなど、何になりましょう。姿形ではなく、美しい心をお持ちなさい。心には皴は出来ませんわ」
カイは思わず女王に目を奪われ、珍しくソルも感嘆の息を吐いた。
「あなた方の旅の無事を祈っていますわ」
セーブを取り終えると、ソルは迷わず意味深な歌を歌う子供を捕まえた。
「東の西から西の東へ。西の西から東の東」
必要なキーワードを聞きだすと、ソルは子供を放り投げて、ピラミッド攻略の情報を集めるカイの元へ戻った。男の言葉をカイがメモっていると、女官がやって来た。
「子供が歌うわらべ歌にはピラミッドの秘密が隠されているそうですわ。でも、あたしには何の事やらさっぱり」
お手上げのポーズをする女官を、ソルは鼻で笑い飛ばした。
「だったらテメェもピラミッドに連れて行って……ぉあ!」
「大変失礼しました!では!!」
カイはソルを引っ張り、慌ててその場を離れた。時折この勇者は恐ろしい事を口走る。
「さぁ、ピラミッドへ向かうぞ」
階下へと向かう階段の傍に控えている兵士達は、警備をしていると言うより、女王を見ているだけの様に見えた。
「女王様をお守りするのが私の役目。ああ、私は何て幸せな男だ!」
「オレは女王様の為なら死ねる!ああ、女王様……」
確かに女王は美しかった。今までの王が不細工だった事を差し引いても、目の保養になった。
「心配しなくても、坊やの方が美人だぜ。胸を張れ」
ソルが楽しそうに笑い、カイは柳眉を逆立てた。
「馬鹿にして!美人なんて言われても、嬉しくない!!」
「そうか?坊やが流し目したら、敵が見惚れて止まるぜ」
「流し目は遊び人の技だろう!私は盗賊だ!!それとも、賢者じゃなく、遊び人に転職して欲しいのか??」
「クックック、遊び人なら女の方が……」
ソルが途中で言葉を切り、何かを考える仕草をした為に、カイは思わず罵声を飲み込んだ。何か考えがあるのかと、黙って男の言葉を待つ。
「坊やを女で選んでりゃ良かったか…」
「……え?」
「この資料見てみろ。女の露出度が高い……うぉおあ!」
本日二度目の雷。勇者と武闘家以外、他の職業の女性は見ようによっては過激な衣装なのである。カイは真っ赤になって資料を叩き返した。
「馬鹿――――ッ!!!真剣な顔して、そんなくだらない事!!!」
「野郎の浪漫だろうが!今からでも遅くねェ!!坊や、戻るぞ!!!」
「まだ言うかッ!!!!」
「……ヘヴィだぜ」
三度目の会心の雷。肩を怒らせて歩いて行く盗賊の後には、焦げた勇者が倒れていたとか、いないとか。

今日は沢山の拍手有り難うございましたvv
流も連打しましたよ。リクエストした騎士を堪能しましたvv
あ、この相方が描いてくれたのはPC版の拍手絵です。
RESにも書かせて頂きましたが、
携帯版の方には後日また違うのをUPさせて頂きますので、
暫くお待ち頂けると幸いでございます。

―腹の底から君の名前を叫んで飛び出した It's my soul―
って歌詞ありますよね~。
ちょっと捻って直訳すると、『魂抜けた』(違…)
流も腹の底から笑って、魂飛ばしたいです(笑)

さて、ゲーム日記を始めてひと月以上経っている訳ですが、
一発OKが未だに出ません。
アップした後に内容をチョロチョロと変更しているので、毎回反則負けしてます。
誤字を見付けたらそれを訂正し、言い回しが気に入らなかったら、コソッと変更したり…←申し訳ない
一発書きの武者修行ではないかと錯覚しそうな勢いです(笑)
それでも、こう、もう少し凝った内容が書けるようになりたいものです。
本読まなきゃなぁ……新刊はまだ出ないのかい…??←訊いてみた(笑)

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