気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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アッサラーム Lv.14

太陽が傾き大地がオレンジに染まり出すと、ソルは路銀稼ぎを切り上げてアッサラームの町へ進路を戻した。重い足取りでその後を歩くカイの表情は険しくなる一方だった。
町に着く頃には日が完全に落ちていた。夜にしか開かない武器防具屋で装備を整えると、カイは荷物を持って宿を探した。表情を曇らせる彼に、ソルは肩を竦めて言った。
「文句があるなら坊やも行きゃいいだろ」
「行きません」
棘のある言葉に、ソルは口を曲げた。抱かれる事を拒み、他に手を出す事にもいい顔をしない。どうしろと言うのか。
「ッたく、独占……分かった、分かった。武器を下ろせ」
独占欲の強い坊や。どうやらその言葉を言われたくないようだ。カイが懐からナイフを取り出し、ソルへ突きつけたのである。
「坊やは先に休んでろ。じゃあな」
アッサリと降参すると、ソルは踵を返して夜の街を歩いて行った。見えなくなるまでその背中を見送り、カイは大きな溜め息を吐いた。そして、ふと周りからの視線に気がついた。手にナイフを持ったままだった事に気付くと、慌てて懐にしまい、宿へと向かう。荷物を下ろしてベッドに腰掛け、カイは窓の外に視線を投げた。
「ソルを責めるのは…お門違いなのに…」
カイとて分かっている。だが、それでも無性に腹が立つのだ。それがソルと言う男だからと認める事も、許す事も出来ない為である。苛立ちを必死に抑え、カイはベッドに横になって目を閉じた。

一方、ソルは町の名物のベリーダンスが見られる劇場で、一人酒を飲んでいた。だが、ダンスには目もくれずに、ずっと酒に走っている。マスターも手馴れたもので、ソルが空いたグラスを置くと、間を空けずに次のグラスを置いていく。そんな男に気付いた踊り子がそっと近付いて来た。
「あ~ら、素敵なお兄さん!ねぇ、ぱふぱふしましょっ。いいでしょ?」
『はい』or『いいえ』
「こんな誘い方が流行してんのか?…まぁいい」
「あら、うれしい!じゃあ、あたしに付いて来て!」
ソルは金をカウンターに置いて席を立った。劇場前の建物の玄関で待っている踊り子を追うと、
「さあ、こっちよ」
手招きしながら階段を上がって行った。後に付いて階段を上がると、ベッドが一つ置いてある部屋に出た。
「ねぇ、ベッドに座っててね。明かりを消して暗くしてもいい?」
『はい』or『いいえ』
どちらでも構わないが、『はい』を選んでみる。
「消すわよ……」
カチッと言う音と同時に、真っ暗になった。夜目が利くソルだが、それよりも気配を読んだ方が早い。背後に人の気配がした。
「ぱふぱふ、ぱふぱふ…」
「…」
とりあえず、ソルは無言で相手の出方を待ってみた。
「どうだ、坊主。わしのぱふぱふはいいだろう」
部屋に明かりが点き、視線を投げると体格のいい男が背後にいた。踊り子がニッコリと笑いながら言った。
「あたしのお父さんよ。ぱふぱふがとっても上手なの。どう?肩凝りが治ったでしょう。また来てねっ」
「わっはっは。じゃあ、わしはこれで……」
立ち去ろうとした男の腕を掴み、ソルが凄絶な笑みを浮かべた。
「はいそうですかと、そのまま逃がすと思ってんのか?」
「ぎゃあああああ、娘の前で犯される!!」
「気色悪ぃ事ぬかすな!!誰がテメェみてェなむさ苦しい野郎を…っ!!!」
「わ、わしの娘に変な気を起こすなよ!!」
「誰が起こすかッ!!!!」
ソルは男に頭突きを食らわした。一撃で撃沈。そんな様子を見ていた踊り子が感心したように言った。
「何だか最初から気付いていたようね、お兄さん」
「前払いじゃない女は警戒されるぜ。それに、交渉もしない内に男を部屋に上げる女なんぞいねェ。マッサージの客寄せならもっと上手くやるんだな」
「あら、わざわざその忠告をする為について来たの?見かけによらず優しいのね。それとも、本当にあたしを買うつもりだった?」
肩に触れようとした踊り子の手を払い、ソルはやれやれと嘆息した。
「買わないと確信したから声を掛けて来たんだろ」
踊り子が目を瞠った。劇場でベリーダンスに釘付けになっていた男達の中で、唯一ソルだけがそれに見向きもせずに酒を呷っていた。そんな男だからこそ踊り子は声を掛けてきたのだ。
「うふふ。お手上げね、それも気付いていたの」
「フンッ、だからもっと上手くやれと言ってんだ。じゃあな」
ヒラヒラと手を振って出て行く男の背中を名残惜しそうに見送り、踊り子は楽しそうに笑った。
「残念ね。いいと思った男だったのに、他に気を取られてるんじゃ、仕方ないわね」
武器防具屋から出てきた二人のやり取りを、客を探して歩いていた時に見かけたのである。踊り子はハッとある事を思い出すと、二階の窓から身を乗り出し、家から出て行く男に声を掛けた。
「お兄さん、きっとあの子淋しい思いをして待ってるわよ!こんな所で油を売ってないで、早く帰って抱いてあげたら?」
「……んなとこからデケェ声出してんじゃねェ…」
「やっぱり否定しなかったわね」
笑みを浮かべた踊り子に、ソルは鋭く舌打ちしすると、踵を返して歩き出そうとした。その背中に踊り子が再び声を掛けてきた。
「ああ、待って!忠告をくれたお礼に、一つだけ助言してあげる。あの子もあなたと同じ男でしょ?頭と手は使いようよ、お兄さん」
「簡単に言ってくれるぜ…」
「それだけ大切にしてる証拠ね、羨ましいわ。あたしだったらいつでもいいわよ。また来てね!」
「…」
またでかい声でとソルは呆れ返り、カイが待つ宿屋へと足を向けたのだった。

おやおや、またもや引っ張ってしまいました…。
まとめ切られなかったとも言うのですけれどね…(涙)
淡々と書いていくより、面白い……と思うのですが…??
サッサと先に進んだ方が面白いかも知れないとも思う…どっちだ…(笑)
ゲームも砂漠まで行くつもりだったのに。そして、ピラミッド攻略。
ダーマの神殿までまだまだ遠い…
レベルを上げ過ぎているのか、盗賊が転職可能レベルに達してしまいそうです。
イベント素っ飛ばして、転職する事って可能なのかなぁ?
ダーマ神殿近くになったら、ちょっと試しに行ってみます。
何故そんな事になっているのかと言うと、途中までは成長の遅い勇者のレベルと攻略本のレベルを合わせて進んでいたのですけれど、ちょっとしたミスを繰り返し、志半ばで死亡を連発していたのです。で、溜めていた貯金を消費して仲間を生き返らせていたので、路銀がすっからかんになり、武器防具を揃える為にせっせとお金を貯めていると、敵が逃げ出すくらいレベルに差が…。
えぇ、今すぐダーマ神殿に突撃したいです。来たれ、賢者カイ!!(笑)

こんな所でいきなり私信(笑)
『ぱふぱふ』の実行完了です。
ギャグ&微シリアスでお送りしましたが、どうでしたでしょう?
勇者を見送る盗賊のセリフが
カイ「お前、好きだなぁ。後で話を聞かせてくれよなっ」
で、出迎えのセリフが
カイ「どうだった?」
ソル「……………」
カイ「そうか。じゃあ、行こう!」
でした。余りのショックに暫く動けませんでしたよ。
えぇ、今回初めて踊り子に付いて行きました。
どれだけ町の人を無視して来たのかが知れますね(笑)

さて、春眠暁を覚えず…正に、です!!(笑)
爆睡し過ぎて素敵サイト様も巡れず、ちょっと淋しいです;;
ホントに眠い。一日寝て過ごしたいくらい眠いのです。
寝る子はとか言うけれど…もうこれ以上育たないのにね(笑)
それはさて置き、今日は用事をいくつか済ませた後、久々にお絵描きをしてみました。以前せっかく深夜までせっせと描いたのにも拘らず、アップし忘れている騎士がいました。あらら~;;
まぁ、もう一つイラストを描いたら、携帯版の拍手にでも持って行こう、かな…あんまり似つかわしくないかも知れませんが…。
あのSSよりかはマシ…だと思います…多分、きっと…(笑)

さて、拍手絵の投票に参加して下さった方、←…多分、票数増えているはず…寝過ぎて記憶が飛んでます…;;
そして拍手して下さって、有り難うございました!!
眠気には勝てませんが、疲れには勝てそうです(笑)
元気出して頑張ります!!

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