気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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エルフの隠里 Lv.14~ノアニール西の洞窟 Lv.14

エルフの隠里を後にした勇者一行は、里からほどない場所に口を開ける洞窟へとやって来た。
「敵が強いなぁ…。本当はもう少しレベルを上げて行きたいけれど…」
「焦ってんのか、坊や」
「だって…あんな状態を放ってはおけないよ」
「お人好しも大概にしとけよ。どうにもならない事だってあるんだぜ」
どちらが勇者か分からない。カイはムッと柳眉を逆立てて、先を急いだ。そうして暫く進んだ先の泉の傍に、一人の神父がいた。
「この洞窟のどこかに、体力や気力を回復してくれる聖なる泉があるらしい。しかし、どうしてこんな所にそんな泉が湧いたのか……。わたしには悲しげな呼び声が聞こえますぞ」
ソルはサッサと踵を返して地下への階段を探した。カイは表情を引き締め、同じく階段を探した。地下二階の回復の泉でレベルアップを図り、ある程度余裕が出来るまで成長してから、最深部を目指して進んだ。地下四階まで降りてくると、
「うわぁ…凄い…」
カイが感嘆の声を上げた。最深部は広い空洞になっており、その先は地底湖になっていた。ソルは橋を渡って島へ向かった。
「二人の姿が見当たらないな…」
不安そうに辺りを見回すカイの目に、宝箱が入った。カイは宝箱を開けた。カイは夢見るルビーを手に入れた。更に宝箱には書置きが残されていた。カイは書置きを読んだ。
『お母様。先立つ不幸をお許し下さい。私達はエルフと人間。この世で許されぬ愛なら…せめて天国で一緒になります……。アン』
カイは絶句した。そんな彼の手から書置きを取って目を通すと、ソルはフンと鼻を鳴らし、書置きを焼き尽くした。
「ま、予測範囲内だな。エルフの掟が厳しいのは有名だ」
ショックを隠し切れないカイの頭をポンポンと慰めるように軽く叩き、ソルはそっと傍を離れて懐の煙草に手を伸ばした。横目でルビーに目を落とす彼を見ながら煙草に火を点ける。
「…?」
ソルは違和感を覚えた。カイが一向に視線を上げない。まるでルビーに魂を奪われたように。
「おい」
呼び掛けると、ようやくカイがノロノロと動き出した。だが、―――
「ソル、一緒に死のう」
凄まじい殺気を放ちながら、カイがゾッとするほどの美しい笑みを見せた。その手にチェーンクロスを握り、ソルとの距離を縮めてくる。
「なるほど…だから『夢見るルビー』って訳か……」
ソルは鋭く舌打ちした。エルフの宝であるこのルビーは人間には強い影響力を持っているのだろう。カイが暫くの間見つめていただけで、強い暗示に掛かってしまうほどだ。それは、呪いと言っても過言ではないだろう。天国で幸せを感じる、甘美で残酷な夢だ。
「魔王を倒したって、人が変わらなければ平和なんて来ない。ソルにばかり犠牲を強いる人を救ったって…世界は平和になんてならないよ」
「だから、平和な天国に行こうってか?」
ソルの言葉にカイが笑みを深めた。急いでカイを正気に戻さなければ、どんどん夢の深みに嵌っていく。エルフの姫と村の若者が見た夢を、正に今カイも見ているのだ。ソルの表情から一切の感情が消えた。槍を握り直すと、腕を下ろした状態で待ち構える。隙だらけに見えて、一切の隙が無い。これが男の戦闘体勢である。
「愛しているよ、ソル」
「あぁ、俺もだ」
幸せそうな笑みを浮かべて、カイが動いた。チェーンクロスを振るい、ソル目掛けて打ち付けた。それを最小限の動きでかわすと、ソルは槍を回転させて横に薙ぎ払う。カイは体勢を低くして柄を掻い潜ると、地を蹴って男に迫った。そして、チェーンクロスを手放して懐からナイフを取り出し、ソルの胸に突き立てる。槍から手を放したソルの両腕を抜けて、白刃がその胸に吸い込まれた。
「ッたく、目ェ覚ませ」
突き出されたその腕に自分の腕を回すと、ソルは腕を引いて上体を沈み込ませた。カイの攻撃をそのまままっすぐ受け流したのである。ソルの脇の下にあったナイフが地面に突き刺さった。
「頭冷やして来い」
呟き、突き出した勢いのまま浮かび上がるカイの身体に脚を添え、その瞬間に危険を感じてナイフから手を放した彼の腕を放して蹴り飛ばした。カイがそのままナイフを掴んでいたら、腕が折れていただろう。カイはその流れに逆らわずに投げられ、派手な音を立てて地底湖へ落ちたのだった。


昨日、日記を書いている途中で気を失い、ベッドに向かったのが朝方でした…。何やってんだい、月末に…;;
マジで一発書きは苦手なのです。時間だけが刻々と過ぎていくのです。
こういうネタを使わなきゃチャッチャとストーリーも進むし、頭を抱える事も無いと思うのですけれど、色々と書きたいのです。
と、上手い事言ったと自画自賛して……実は夢見るルビーを道具として使ったら、ソルが麻痺してしまったのです。攻略本で確認すれば良かったのですけれどね、こういうイベント後の貴重品だったので、何かが起こると思ったのです。エルフの姫が出てくるとか、若者が出てくるとか…ちょっと期待して覗き込んだら、勇者が麻痺しました(涙)
マジ焦りしましたよ。迷宮脱出の呪文は勇者しか使えないのです。道具袋を見たら、盗賊がせっせと麻痺を治す道具を敵から盗んでいてくれて、大事にはならなかったのですけれどね…。
こうして不用意に呪いの道具を使った為に、こういったネタが浮かんだので、悪い事ばかりではないな、とも思ってみたり…(笑)
すみません、このネタちょっとだけ引っ張ります。きっと携帯で読むのは大変だろうと思って……えぇ、確認したら最悪なほど長かった;;←申し訳ない;;

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