気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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ロマリア Lv.10

洞窟内の宝箱で手に入れた金や、盗賊が戦闘中に敵から奪った防具などを売り捌いて温かくなった懐のおかげで、ここロマリアでの装備は完璧だった。鉄の槍を装備したソルは、今まで装備していた棘の鞭をカイに手渡した。
「おらよ、次からは坊やがグループ担当だ」
「あぁ、任せてくれ」
「…」
「何?私、変な事言ったか??」
怪訝な顔をした勇者に、盗賊は首を傾げた。おかしな事を言った覚えはない。
「いや、少しは成長したようだな…」
「は??」
「クック、何でもねェ。セーブしに行くぞ」
「あ、ちょっと…、待て!お会計まだなのに!」
城へと歩き出した勇者に盗賊は慌て、急いで金入れを出して会計をしている。そんな彼を肩越しに見やり、ソルは口の端を上げた。
重い武器や防具を装備出来ない盗賊は、どうしても勇者よりも攻撃力や防御力が低い。その事に関して、カイはずっと不安を抱いていた。足手まといになっていると悩み、己の力の無さを嘆いていたのだが、どうやら吹っ切れたようだ。以前に諭した事を思い出したのか、自分に出来る事をやろうとしている。それが、どれほどソルの力になるか、恐らく今は気付いていないだろうが。
「もう、待てって!」
「ゆっくり行ってやってるだろ」
「そういう問題じゃない!」
「そうか」
珍しく楽しそうな男の様子に、カイは口を閉ざした。何故男の機嫌が良くなったのか、自覚が無いのである。まるで不気味なものを見たように、男からそっと一歩離れたのだった。
ロマリアの城に入った二人は、他のものには目もくれず、やはり王の下まで一直線に向かう。
「よくぞ来た!勇者オルテガの噂は、我らも聞き及んでおるぞよ」
そうしてセーブを取り、次へ向かおうと思っていたのだが、―――
「頼みがある!カンダタという者が、この城から金の冠を奪って逃げたのじゃ。もしそれを取り戻せたなら、そなたを勇者と認めよう!さあ、ゆけ!ソルよ!」
こちらの返事を聞く気など毛頭無い、つまり、頼みという名の命令を下されてしまった。
「…別に、テメェに勇者と認めて貰いたい訳じゃ…」
「スタンエッジ!!」
「うお!?」
「失礼致しました。では…」
恭しく頭を下げ、カイはソルを連れて踵を返す。その背中に、
「どうかわが王の頼みを聞き届けて下され!」
大臣が悲痛な声を掛けたのだった。

北のカザーブの村から西にあるシャンパーニの塔に、カンダタが子分を集めて住んでいると言う情報を城内で手に入れると、二人は城下町まで戻って来た。
「やれやれ、どういうつもりだ?」
ソルはカイを振り返り、尋ねた。禁断の手を使ってソルの言葉を遮ったのだ。王に向かっての暴言以外に、それ相応の理由があると見ていた。
「この国自体が平和ボケしているのは別にして、冠を取り戻す以外に私達に行く所はないんだ。ここから西に行くには魔法のカギが必要。魔法のカギがある東に行くのは、敵が強くて自殺行為。北のカザーブの村に行って装備を整えた後、冠を取り返しにシャンパーニの塔に行って、レベルを上げるしかないんだ。最北のノアニールの村に行くにしても、敵が強くなるから攻略は不可能だ」
地図を広げて説明するカイの言葉に黙って耳を傾けていたソルが、口の端を上げて笑った。
「良く調べてんじゃねェか」
「勇者の共を務めるのだから、これくらいは当然なのでしょう?」
「あぁ、上出来だ」
勇者の満足そうな表情に嬉しそうに笑うと、カイはピッと人差し指を立てて自分の口を指した。声を潜めると言う意思表示だ。
「私だって、この国の王や、城の兵士に文句の一つも言いたいんだぞ」
「あぁ、分かってる。俺に付き合う坊やも大変だな」
言いながら、城下町を抜けようとソルが歩き出した。からかう様な口調だったが、それは労いの言葉だった。
「……っ。馬鹿、勇者の方が、ずっと大変じゃないか」
勇者の肩の荷を思いながら、カイは北へと向かう逞しい背中を追ったのだった。

GGアレンジ僧侶カイ+α
良く頑張りましたね

嫁さん一人だと白過ぎたので、急遽、背中合わせで旦那に立ってもらいました。
どこぞの騎士と同じ様なセリフを吐きたい…
ちょっと華奢過ぎたか(笑)
リクエスト有り難うございました。

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ゲーム日記、頑張ってます。意思とは無関係に真面目路線を走ってますが…(笑)
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