気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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ラダトーム Lv.?

カイに悪戯をしようとした男を追い払ったソルは、一晩宿に泊まって彼を休ませた。そうして賢者に合流した勇者だったが、元よりやる気は無く、賢者の後に黙ってついて行くだけにする事にした。そうして任されると張り切るのがカイだ。
「よし、情報を集めよう」
「……ウゼェ」
カイは宿を出て町の人と話をする事にした。ここに来て、ようやく旅らしくなったと言える。色々な人と話をし、カイが気になったものが二つあった。
「北の洞窟の奥には、全てのものを拒む底無しのひび割れがあるって言ってたな。魔王がこの世界に現れた時出来たもので、魔王の爪痕って呼ばれてるみたいだよ。後で見に行こう。それと、おじいさんが言っていた古い言い伝え。雨と太陽が合わさる時、虹の橋が出来る、と……今は良く分からないけど、先に進めば何か分かるかも知れないな」
人々の話をメモに取りながら行き先を練り、先を見詰めるカイに、ソルの表情が徐々に険しくなっていった。これが普通なのだ。これでいいのだが、不満なようだ。そんな勇者の様子に気付かず、カイは町の先の城へ向かった。
「立派なお城だな。よし、まずは城の人の話を聞こう」
「………ウゼェ」
活き活きと歩き回るカイの後を追い、ソルがウンザリとした。
「このお城と海を挟んで向こうに見えるのが大魔王の城です」
男性の言葉に、カイが目を丸くした。
「と言う事は、目と鼻の先じゃないか……。こんなに近くにいるのか」
「飛空挺から魔道砲でもぶっ放して、城ごと木っ端微塵にしてやれ」
「今のは聞かなかった事にしてやるから……さ、次に行こう」
「……面倒臭ェ」
そうして歩いていると、宝箱を見つけた。カイが宝箱を見詰めていると、子供がやってきた。
「お城の宝だった武器や防具を魔王が奪って隠してしまったんだ」
「魔王でも怖いものがあるのかなぁ……」
「え……?空っぽ?」
宝箱を開けると、中には何も入っていなかった。ガッカリとしつつ、カイは情報を集めた。そうして兵士に話し掛けると、
「大魔王ゾーマを倒すなどまるで夢物語だ。しかし……かつてこの城にあったという王者の剣、光の鎧、勇者の盾。これらを集められれば、あるいは……」
カイはメモに取りながら、ふとソルを振り返った。恐らくこの武器、防具は勇者しか装備が出来ない貴重品だろう。付いて行くだけで何もしないと言っていたが、それは口だけだと、カイは確信していた。地底の魔物の強さを身を持って体験したカイは、その剣と鎧と盾を探し出そうと決めた。少しでもソルの負担が軽くなるのであれば、カイは何でもしようと思ったのである。
情報収集を切り上げ、カイは王様の下へ挨拶へ向かった。すると、謁見の間にも人が沢山いる。カイはメモを取り出し話し掛けに行った。そんな後姿を見送り、ソルはフーと溜め息を吐くのみだった。すると、
「ソル、ちょっと来てくれ!」
カイが手招きした。怪訝な顔をしつつ、彼の元へ向かう。
「父上殿が生きていたんだ!良かったな!」
「……何だと?」
「私がオルテガ様のお世話をしたんです。酷い火傷をしてお城の外に倒れていて……。記憶を無くされたらしく、遂にご自分の名前以外思い出されなかったんです」
女性の言葉に、ソルが嫌そうに顔を顰めた。
「チッ、余計な事しやがって……おぁ!」
「いえ、何でもありません。有り難うございました。さ、王様の所へ行くぞ」
暴言を吐いた勇者の後ろ髪を引っ張り、カイは玉座へ向かった。
「うん?見ぬ顔じゃな。そうか、そなたらもまた上の世界から来たと申すか。わしがこの国の王、ラルスじゃ。わしの所に来るまでに人々の話からおおよその事は聞き及んでいるであろう。もはやこの国には絶望しか存在せぬ……。しかし、もしそなたらが希望を齎してくれると言うなら、待つ事にしよう」
セーブを取ってもらうと、右に控えていた大臣が話しかけてきた。
「これまで数多の勇者が大魔王を倒さんと旅に出た。しかし、帰って来た者は誰もおらぬ。そう、あのオルテガさえも……」
「……父上殿……」
カイは表情を曇らせたが、気を取り直して情報収集に向かおうとした。その手をソルに掴まれ、引き止められた。
「ソル、どうした?」
「面倒臭ェ」
「……何が?」
「いちいち話し掛けんのがだ。付いて来い」
「え……?ええ??そんなぁ……」
カイが話しかけようとしていた人々を無視し、ソルはテラスへと上がった。再び、町の人々を完全に無視して行く気だ。せっかく取ったメモを握り締め、カイはソルの後を追った。テラスへ出ると、神父がいた。迷わずソルは神父へと話しかけた。
「おや、見ない顔ですね。なんと、魔王を倒す為、上の世界からっ!?」
『はい』or『いいえ』
「この世界の住人じゃねェ事は確かだ」
「おお、やはり!しかし、不慣れな土地でさぞや苦労をなさいましょう。おお、そうじゃ!これを持ってゆきなされ!この地図があれば少しは役に立ちましょう」
ソルは妖精の地図を受け取った。
「妖精の地図を見て大陸をくまなく歩けばきっと道は開けましょうぞ」
「有り難うございます!」
カイの顔に笑みが浮かんだ。地図を広げてもどこにいるか分からなかったのだ。これで無事に旅を進められるだろう。だが、次の目的地がハッキリとしていない。カイが不安そうにソルを見上げた。
「面倒臭ェから付いて来い」
「……どこに?」
不安そうにしている彼の前に地図を広げ、ソルは次の目的地を指差した。
「ここから東に行くと、マイラの村がある。船で大陸沿いに南へ向かうぞ」
「……どうして?」
「マイラの村にある妖精の笛を取りに行く為だ」
「???」
情報が少な過ぎてカイには理解出来なかった。そんな彼の様子に、ソルが小さく苦笑した。
「付いて来ねェのか?」
「付いて行く……けど、先に……」
「洞窟か?確か何も無かったはずだが……」
「でも、……せっかく……」
情報を集めたのに。
続く言葉を飲み込み、カイが俯いた。やれやれとソルは溜め息を吐き出した。
「しゃあねェな、1回追加だぜ」
「追加?何を?」
「何って、ヤる回数に決まって……うぉおあ!!」
「地獄に帰れ!!馬鹿!!!!」
勇者の為と思って取っていたメモを握り締め、カイは肩を怒らせて歩いていった。
「馬鹿ッ!本当に馬鹿だ!!駄目勇者!!!」
放電しながら歩いて行く彼の背中を見送り、ソルは小さく笑った。
「おい、いるんだろ。出て来やがれ」
声を掛けると、ヌッと召喚獣が顔を出した。良くソルの足に咬み付くエグゼビーストである。
「城で聴いた事をアイツに言うなよ。下手をすりゃ、一人で魔王城に突っ込んで行くからな」
『グルルルルル』
「ククク、分かったら行け」
手を振ると、エグゼビーストは大人しく地中へ帰っていった。やれやれといった風に立ち上がり、ソルはカイの後を追って歩き出した。

今日までに拍手して下さった方々、有り難うございました!
随分飛んでしまいましたが、ようやくゲーム日記を更新出来ました。

カイを先頭にしてやって行こうと思ったのですが、無理です(笑) ソルの言葉通り、面倒臭いです。なので、次からはまた町の人々を無視して行きます。
それじゃ解らんと言う方は、勘でお願いします。流も勘で行きますから!妖精の笛をどこで何に使うのか、記憶が抜けていて解りませんが、そのまま突っ走ります。おぉ、駄目勇者だ(笑)
道具さえ揃えば、どうにかなるでしょう。何て行き当たりばったり……(笑)


そうそう、こんな所で報告。
先日携帯版にアップした小説ですが、ソルのセリフを一部訂正致しました。申し訳ございません。どうしても気になったセリフだったので……。
気付かれた方は、やっぱりなーと思って下さるでしょうか。気付かれなくても大丈夫、個人的に覚えた違和感だったので…。

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