気紛れ日記

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管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


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ネクロゴンド地方 Lv.?

油断をせず、気を抜かず、せっせとレベルを上げる勇者一行。だが、カイの負担は変わらず大きかった。
「ソル、躓いてこけた勢いで会心の一撃を出すくらいの根性を見せてくれ」
「どこぞの武器商人と同じ真似が俺に出来る訳ねェだろ」
「だったら、どうにか攻撃を避けてくれ」
「避けられる攻撃は避けてんだろ」
カイの魔法力が尽きた為にアッサラームへ戻って回復し、何度目かのネクロゴンド地方でのレベル上げに向かう途中、カイが思わず口に出した事だった。
「お前が会心を出す確率より、私が出す確率の方が高いんだぞ」
「そうだな。坊やより良く痛恨出すのがトロルか」
「あぁ。毎回食らって、痛くないのか?」
「痛ェに決まってんだろ」
その一撃の為にソルが戦闘不能に陥る事はしばしばで、カイがたった一人で闘うには魔物が強過ぎる。移動呪文で戦線離脱するしかないのだ。
「………」
「膨れても駄目だ」
「だって、大型のトロルだけじゃなくて、フロストギズモやミニデーモンが群れて出てきても怖いんだぞ」
「分かってる、もう少し待て」
フロストギズモやミニデーモンも小型だからと油断すると、呪文攻撃を一気に食らって戦闘不能に陥る。この地方ではほんの少しの油断でも死に繋がるのだ。
「私が覚えている蘇生呪文の成功率は半分だし、体力も……」
「カイ」
言葉を遮り、ソルはカイを引き寄せた。そして、鼻が触れるくらいの超至近距離に顔を寄せると、大人しくカイが口を閉ざした。
「待てと言ったのが聞こえなかったのか?焦るな」
「……でも」
「でも、じゃねェ。ここを越せば、オーブが揃う。その次の目的地は、もっと手強いのがいるバラモス城だろ。ここで敵が強くなるのは当前だ」
「……新しい所に向かう時は……」
ソルの言葉の意味にカイがようやく気付いた。ニヤリと口の端を上げて笑い、
「「要注意」」
同じ言葉を同時に言った。カイが恥ずかしそうに頬を染めた。そんな彼に触れるだけの口づけを落とし、ソルは口の端を上げて笑う。
「分かったら、焦るな」
「この、馬鹿!!」
「ククク…おら、来たぞ。構えろ」
「煩いな!分かってる!!」
トロルが現れた。カイは途中で戦法を変えていた。
「スクルトッ!」
防御力を上げて受けるダメージを減らすのだ。そして、眠りの杖を使ってトロルを眠らせ、確実に倒す作戦を取っていた。その方が魔法力の節約になり、レベル上げがスムーズに進むのである。そうしてせっせとレベルを上げていると、ソルが中級の回復呪文を覚えた。これが『待て』と言った、もう一つの隠された真意であった。
「これでだいぶ坊やの負担が減るだろ」
「……ソル」
そんな何気無い一言がとても嬉しい事を、ソルが知っているのかどうか。嬉しそうに微笑んだカイを見やり、
「何だ、誘ってんのか?」
ソルがニヤリと笑った。
「これでも食らえ!!」
「うぉおあ!」
「魔王までもうすぐだろう!!いい加減に、やる気を見せろ!!!」
「……ヤル気を見せろだと?」
ソルが嬉しそうに顔を上げると、一際大きな雷鳴が轟いた。
「駄目勇者!!」
「ヘヴィだぜ……」
見直したと思った矢先の駄目勇者っぷり。カイは情けなさに頭を振って歩き出した。その後ろでは焦げた勇者が倒れていた。

う~ん……最後の締めが難しいです。どうやって締めていたのか、読み返そうか…(笑)

さて、大阪では珍しく雪が降りましたよ。山手では積もりそうな勢いです。なので、職場の辺りが明日どうなっているのか心配です。もしかすると、車では行けないかも知れません。そうすると、公共機関を使わなくては……あぁ、早く寝ないと…。

さて、拍手して下さった方、有り難うございました!
不定期更新で申し訳ございません。その分、やっぱり書いた時は長いですねェ…;;
頑張って書いていきます!!

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