気紛れ日記

Articles

管理人:竜胆 彩葉(りんどう さいは)


★リンク★
【お絵描き掲示板】
【鬼陽】(携帯サイト)

バレンタインじゃないけど/流

やっちゃったvv
お叱りを受けそうで怖いのですが、一昨日描いたカラーズのネタが浮かんでしまい……SS(とは言えないような代物)を書いてしまいました!!
ぬはははははは!!!(笑)
だって、楽しかったんだよぅ…
面白かったんだよぅ…
思い立ったら即行動。バレンタインのネタはまた今度!!(それって来年?/笑)

さて、毎度言いますがSS苦手なのです。
長いので、しかもカイカラーズのお話なので、嫌いな方はスルーして下さい。
完全オリジナルになるし、ネーミングセンスがないので、名前なんて辞書を引っ張り出して調べて……まぁいいや。名前なんてどうでもいいのです(酷)
だって、きっと最初で最後のカラーズのお話なのでね…
少しでも興味を示された方はご覧下さいねvvそして同志求む!!!(笑)
―Collars―

強い視線を感じる。
黒カイ―シュヴァルツ―は視線を走らせた。すると、大きな真紅の瞳がこちらを凝視している。白カイ―ヴァイス―だ。
研究員がドイツ人だったのか、その名は色を表すドイツ語だった。だが、シュヴァルツはまだコードで呼ばれていた『失敗作』達よりかはマシだと思っていた。同じ顔。同じ声。同じ体躯。彼等は元聖騎士団団長を務めたカイ=キスクのクローン体だった。今は法律で使用が禁止されているクローン技術だが、司法の目を掻い潜っている組織は多い。それ故、彼等は存在しているのだ。
ヴァイスは研究施設から逃げてきたのだと言った。来る日も来る日も身体や能力の検査が行われ、多くの実験体同士と闘わされた。そんな日々を送るうちに生まれた様々な疑問。その瞬間、彼は外の世界へ飛び出した。だが、まだ成長段階にあったヴァイスは未だ幼い。外見は大人だが、精神が子供なのだ。そんな彼の目に映るもの全てが新鮮だった。暫く一人で放浪した後、ヴァイスはシュヴァルツと出逢い、強引について行ったのだった。
そんなある日の出来事――、
極力視線を気にしないようにしていたのだが、物事には限度と言うものがある。暇さえあれば、ヴァイスは観察でもするようにシュヴァルツを飽きずに見ているのだ。露骨に観察されて喜ぶ者はいない。それに気付かぬ子供なのだ。小さく嘆息すると、シュヴァルツは視線を投げ返す。
「…」
黙って見返すと、それに気付いたヴァイスが頬を紅潮させて目を逸らした。どうやら恥ずかしがっているようだ。シュヴァルツは肩を竦めた。
「何を見ていた?」
尋ねると、益々顔を赤くしてヴァイスが俯いてしまった。
「?」
怪訝な視線を投げると、とうとう観念したのか、ヴァイスがおずおずと言った風に顔を上げた。
「シュヴァルツは…いつも淋しそうにしているから…気になって…」
「!」
「それに、綺麗だから…ずっと見ていたいのです」
「…」
内心は別として、シュヴァルツは表情を一切変えずにヴァイスを見つめていた。見事な観察力。一言でそう言っていいものかどうかは疑問が残るが、それでも子供の戯言だと笑えなかった。
「見ていては、駄目ですか?」
「駄目とは言わんが……、誰彼構わず観察するのはよせよ。余計な誤解を招く」
「他の人を見たいとは思いません。僕はシュヴァルツを見ていたいのです」
「……そうか」
他にどう言えばいいのか、分からなかった。独占欲の強い子供である。それでも僅かに表情に出たのだろうか。ヴァイスが嬉しそうに頬を染めて笑った。シュヴァルツの鉄壁の壁がほんの微か綻んだ出来事だった。


シュヴァルツはヴァイスに知識や常識を教え、生きていく術を叩き込んだ。そうして普通に生活する上では問題無い程ヴァイスは成長したのだが、何よりシュヴァルツを驚かせたのは彼の戦闘能力の高さだった。予想はしていた。研究施設を無事に逃げ出すほどの実力を持っているのだから。だが、その予想を遥かに超えていたのである。
まるで子育てだ。いや、実際子育てなのだろう。ヴァイスに一番初めに教えたのは痛み、苦しみ、恐怖。それが基本なのだと。過ぎた力は人を深く傷付けるからだ。そして、決して驕る事のないように。思い上がりは全て己に返って来るのだ。力で得られるものなど、何もないのである。
シュヴァルツは人としての痛みや、優しさ、思いやりを徹底的に教え、ヴァイスはそれをまるで乾いた大地に水が浸み込むように吸収していった。
そうしてヴァイスを育てていたある日、シュヴァルツが最も恐れていた時がやってきた。
「また一匹増えてやがるじゃねェか。使えねェ野郎だな、テメェは…」
ヴァイスが傍を離れた時を見計らってか、焔の男が姿を現した。全く気配を感じさせない男に、シュヴァルツの背筋に冷たいものが流れ落ちた。だが、男に一瞥をくれるだけのその姿からは、一切の動揺―感情と言っても過言ではない―を感じさせない。
「…お互い様、とは言えん、か…」
「当然だ。何故連れ歩いてる?見つけ次第殺せと言ったはずだぜ」
「……まだ子供だ。害はない」
「ガキだろうが何だろうが、例外はない。それに、あっちの方がテメェより性能がいいじゃねェか。テメェの存在価値がなくなるぜ」
畳み掛ける男の言葉に、シュヴァルツの表情が僅かに動いたように見えた。
「構わん」
「……へぇ?」
男の声音が低くなった。口元に凶暴そうな笑みを浮かべ、鋭い眼差しを投げてくる。シュヴァルツは肺に溜まった息を小さく吐き出し、口を開いた。
「元々、私の戦闘能力はそれほど高くない。ただ、誰よりも慎重だっただけだ」
「今回はその慎重さに欠けたか」
「かも知れん。だが、ヴァイスは何も知らん。カイ=キスクのクローン体である事も…。私の命に免じて、見逃してやって欲しい」
「ククク、テメェからお役御免を言ってくるとはな。言ったはずだ、例外はない。ガキにほだされて、くたばるか」
表情を動かさず、だが、意志の強い眼差しを焔の男に向けた。凄絶な笑みを浮かべる男に、恐怖心が湧かなかったと言えば嘘になる。手は震え、足も動かなかった。だが、言葉通り、譲れないのだ。
シュヴァルツは以前この男に発見され、殺されかけた事があった。だが、利用価値を見出され、今まで生かされてきた。その仕事が、クローン体生成組織の壊滅と、生み出された他のクローン体を抹殺する事。つまり、己と同じ境遇の者を手にかけ、己の生命を維持して来たのだ。一つ違えば、立場が逆だった相手だ。そう思うと、罪悪感に夜も眠れない。そんな心をヴァイスは察し、癒してくれた。まっすぐな心で向き合ってくれたのだ。それがシュヴァルツにとって、どれほどの救いだったか。
初めて出逢った時、警戒すらせず、興味津々な様子で近付いてくるヴァイスに手を上げる事が出来なかった。敵意や殺意を向き出してくるなら、容易く反撃出来ただろう。そして、確実に仕留める事が出来ただろう。シュヴァルツは次々と生み出される他のクローン体には決して持ち得ない、経験を持っているからだ。相手よりも能力が劣っていようとも、状況に臨機応変に対応出来る。それは戦闘において、最も重要な力だった。だが、無防備な相手に上げる手を、シュヴァルツは持ち合わせていなかった。無邪気な笑顔を向けてくるヴァイスを殺す事が出来なかったのだ。その事に後悔はない。それどころか、今はそれを誇りに思える。
「あの子は私の宝だ。これだけは譲れん」
真紅の瞳が底光りした。まるで氷の様な冷たさを発する、これが敵を前にした青年の姿だった。
面白い。
焔の男が口の端を上げた。
「覚悟を決めて掛かって来るんだな」




わはははははははっ!!!
長!!!これ以上書いてはいかんっ!!!!!;;
この後どうなるかは、皆様のご想像にお任せします…(投)
ハッピーエンドでも、バッドエンドでも…お好きなように。
流?勿論ハッピーエンドですよvvだって、何を言っても根は優しい旦那だからvv

Paging Navigation

Navigations, etc.

About This Website

/